研究課題/領域番号 |
17K19363
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
栗原 恵美子 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (90639585)
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研究協力者 |
Ahmed Ali
川島 美香
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 分裂期 / シングルセル解析 / タバコBY-2細胞 / メタボローム / トランスクリプトーム / シングルセル / 植物細胞 / 細胞分裂期 |
研究成果の概要 |
分裂期の細胞動態は時空間的に精巧に制御されており、それらは分子レベルでも厳密な制御がなされているはずであるが、これら現象に対応するオミックス情報はほとんど不明であった。本研究課題ではまず染色体の状態から分裂前、中、後、終期を判断し、目的の細胞のみを取得し、オミックス解析を行う手法を確立した。分裂期の各時期における詳細な代謝変動および遺伝子発現を明らかにした。その結果、前期、中期、後期、終期の間においても明白な代謝物の変動および遺伝子の発現があることを見出した。さらに、時期特異的に蓄積している代謝物質、脂質の傾向を解析することにより前、中、後、終期の特徴を抽出することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞分裂は生命を受け継ぎ、維持するために必須の過程である。本研究では目的の染色体状態のみの細胞をマイクロマニュピレーターによりマニュアルで搾取し、オミックス解析を行った。それにより、今まで明らかではなかった分裂期の進行過程における代謝物質および遺伝子の蓄積の情報を網羅的に明らかにした。動植物を通して初めて、分裂期の前、中、後、終期の表現型に対応した、分子情報を明らかにし、さらに分裂期の細かな時期の特徴を新知見として明らかにしたことが学術的な意義である。また、細胞分裂の過程を明らかにすることは植物においてはバイオマスの増加にもつながる必須な情報であり、社会的に貢献しうる情報を明らかにした。
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