研究課題/領域番号 |
17K19384
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
山田 晃世 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30293012)
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研究協力者 |
北 鴻介
関俣 旺介
芳須 仁美
高山 隼
大江 久美子
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 耐塩性 / シャペロン様タンパク質 / ATP / 環境ストレス耐性 / ラン藻 / 生育促進 / 遺伝子組換え植物 / シャペロン |
研究成果の概要 |
海洋ラン藻Synechococcus sp. NKBG15041cは極めて増殖が早い。大腸菌を用いた機能スクリーニングにより、この株から大腸菌の増殖や耐熱性を向上するc32.05遺伝子が見いだされれた。c32.05タンパク質にはATP非依存のシャペロン様の活性を有し、大腸菌の生育やストレス耐性を向上させる機能を有する事が確認された。c32.05をシロイヌナズナに導入し、その生育を確認した結果、大腸菌における場合と同様に形質転換シロイヌナズナに各種ストレス耐性の向上と生育の促進が認められた。本遺伝子の利用は、温暖化による植物のダメージを軽減する有効な手段になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋ラン藻Synechococcus sp. NKBG15041cは極め早いが、その原因は全く分かっていなかった。本研究で見いだされたc32.05はシャペロン様活性を有し、この株が進化の過程で獲得した遺伝子の1つであると考えられた。温暖化やそれに伴う環境の変化で高等植物の生育環境は悪化の一途をたどっている。本研究で得られたc32.05の有効利用はこれらの問題を解決する有効な手段になり得ると期待できる。
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