研究課題
挑戦的研究(萌芽)
植物は、光環境の変化を敏感に感知し、それに対して適切に応答している。実験室内における均一な環境で行われた研究により、その分子機構の詳細が明らかにされつつある。一方、複雑な野外の環境下で植物がどのように光応答しているかについては、ほとんど知られていない。そこで本研究では、野外の光環境を詳細に測定し、その特性を明らかするとともに、野外トランスクリプトーム解析を行うことで、野外で実際に光応答している遺伝子の内容や特性を調べた。その結果、野外の光応答が、色々な面で実験室内で知られていた応答とは異なることが示唆された。
本研究の学術学的意義は、これまでほとんど顧みられることが無かった野外の光応答に真正面から取り組み、その実態の一端を明らかにしたことにある。この結果、人為的な条件下で行われてきた従来型の研究からは予想できなかったような光応答の側面が明らかにされつつある。これによって、植物のより深い理解に向けた新しい分野が拓かれる端緒となった。植物研究は、農業や環境保護などにつながる社会的にも重要なテーマであり、本研究をさらに進めることで、人類の維持・発展に資する重要な成果が得られると期待される。
すべて 2021 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (6件)
New Phytologist
巻: - 号: 1 ページ: 75-84
10.1111/nph.17381
Plant Physiology
巻: 182 号: 2 ページ: 1114-1129
10.1104/pp.19.00535
http://physiol2.bot.kyoto-u.ac.jp/HP3/
http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/ja/divisions/biol/bot/
http://www.bot.kyoto-u.ac.jp/j/1_seiri.html
http://physiol2.bot.kyoto-u.ac.jp/HP3/index.html
http://www.bot.kyoto-u.ac.jp/j/index.html