研究課題/領域番号 |
17K19398
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
赤沼 啓志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50450721)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / ライブイメージング / 運命決定 / ゲノム編集 / ノックイン / 発生・分化 / 定量解析 / 形 / 非遺伝的 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、まずゼブラフィッシュを用いた遺伝子改変が簡便に行える方法を開発した。ゲノムに挿入する外来遺伝子配列を3kb程度のホモロジーアームで挟んだドナーDNAを、クロマチン構造を緩めるメチル基転移酵素阻害剤とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤と共に受精卵に注入するだけで、ゲノム上の標的部位に挿入することに成功した。この手法を用いて、V2介在神経前駆細胞(V2細胞)の挙動を従来よりも早い段階から長く追跡できる遺伝子改変ゼブラフィッシュを作製した。現在、V2細胞の形状変化の履歴と非対称分裂による娘細胞の運命選択の関係を解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CRISPR-Cas9システムを用いたゲノム編集は、近年盛んに行われているが、ゼブラフィッシュでは効率の面で課題があった。これに対し本研究課題の成果であるCRISPR-Cas9システムを使わない遺伝子改変技術により、従来よりも簡便に遺伝子改変ゼブラフィッシュを作製できるようになると思われる。そして、ゼブラフィッシュモデルの特長であるイメージング解析にとって有用なトランスジェニックラインが今まで以上に作られるようになり、発生学のみならず様々な分野で活用されることが期待される。
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