研究課題/領域番号 |
17K19401
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 (2019-2022) 九州大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
村山 依子 (井上依子) 早稲田大学, 理工学術院, 日本学術振興会特別研究員 (70750925)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 細胞周期 |
研究成果の概要 |
本研究は、分岐理論の知識を使ってアフリカツメガエルの初期胚の細胞周期が低温環境で止まる原因を明らかにしながら細胞周期の振動子としての特徴をあぶり出すことを目的とした。低温ほど卵割の周期が長くなったことから、周期が無限大になってリズムが停止するSaddle-node on an invariant circle(SNIC)分岐であることが示唆された。SNIC分岐ならば温度を下げていくと緩和振動子から興奮性のシステムに変化すると考えられるため、これを検討した。低温での振る舞いを細胞周期の反応ネットワークに基づいて理解するための準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極限の状態に置かれた時に人間の本性がわかるように、低温という条件に置かれて止まりかけている生物リズムを観察すると平時(自律振動をしている時)にはわからない特徴が見えてくる。低温環境下での生物リズム消失を分岐理論の知識に基づき解析する手法は簡便に分岐点近傍の振動子の特徴をつかめる点、全ての生物リズムを理論上たった2種類に分類できる点で有望である。本研究を通し、周期・生物種・構成因子を超えた分野横断的な生物リズム研究の発展に貢献したい。
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