研究課題/領域番号 |
17K19407
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
黒田 玲子 東京理科大学, 研究推進機構総合研究院, 教授 (90186552)
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研究分担者 |
阿部 真典 東京理科大学, 研究推進機構総合研究院, 助教 (60599918)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 発生生物学 / 予定運命決定 / 分化 / 質量分析 / ラマン分光 / 発生分化 / 一細胞質量分析 / 顕微ラマン分光 / 細胞分化 / メタボローム / 先端分析技術 |
研究成果の概要 |
螺旋卵割動物である巻貝の初期胚を対象に選び、最先端の一細胞質量分析法及び顕微ラマン分光法で解析する方法を開拓した。とくに、胚を生かした状態で発生過程を追跡しながら個々の細胞内の代謝産物を抽出し、それを網羅的に検出する技術の開発を行った。その結果、4細胞期胚で一見等価に見える4つの割球には差があること、発生進行中の胚での細胞内代謝環境が割球により異なるという予備的結果を得、今後、多細胞生物の細胞運命決定と分化のプロセスの解明に向けた展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多細胞生物の初期発生過程における細胞運命決定と分化プロセスを解明するために、生きた状態の巻貝の初期胚を用いて、網羅的分子探索と分子ダイナミクスの追跡を可能にする新手法の開拓を目的とした。その結果、割球によって細胞内代謝環境に差があるという予備的結果を得ることができた。更なる手法の精査、開発を進める必要があるが、現在主流の遺伝子発現解析に頼った研究手法では捉えられない、細胞内の分子動態と細胞分化の関連性を知る手がかりが得られれば、再生医療や幹細胞研究への大きな波及効果が期待できる。
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