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哺乳類における体毛の針化を題材とした新規形質獲得の分子メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K19422
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 多様性生物学、人類学およびその関連分野
研究機関東京工業大学

研究代表者

二階堂 雅人  東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (70432010)

研究分担者 岡部 正隆  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10300716)
重谷 安代  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70431773)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードハリネズミ / 針 / 体毛 / パラフィン切片 / RNAseq / 平行進化 / 適応進化 / ゲノム比較 / ケラチン / 進化 / 新規形質獲得
研究成果の概要

本研究の主な目的はハリネズミの針が複数の体毛が融合したものなのか、1本の体毛が肥大化したものなのかを検証すること、そして針と毛の形態的な違いを生み出す遺伝子をRNAseqにより網羅探索することである。まず針および体毛のパラフィン切片の顕微鏡観察の結果、針基部の毛乳頭細胞領域が単一の構造をとっていることから、針は1本の体毛が肥大化したものであり、発生に伴って内部に規則的なヒダ構造が形成されたものであることが分かった。続いて針、体毛のRNAseqの結果、針領域には特定のケラチン遺伝子およびケラチン関連タンパク質遺伝子が発現しており、これが針に特徴的な内部構造や硬質化に関わっている可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ハリネズミは研究者だけでなく一般の人々にとってもよく知られた生き物であるにもかかわらず、その針の発生学的起源に関しては意外にも知られていなかった。また、ハリネズミだけでなく多くの哺乳類において観察される体毛の針化は平行進化を理解するための好例である。この体毛の針化メカニズムの一端を明らかにした本成果は学術的・社会的な意義は大きいと感じている。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2018 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ハリネズミの針形成に関わる進化発生学的研究2020

    • 著者名/発表者名
      小林汐織、田中亮輔、重谷安代、立花利公、岡部正隆、二階堂雅人
    • 学会等名
      日本動物学会関東支部第72回大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 古代魚におけるケラチン遺伝子クラスタの保存と陸上適応との関連性2020

    • 著者名/発表者名
      木村優希、二階堂雅人
    • 学会等名
      第2回日本遺伝学会春季分科会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] ハリネズミにおける体毛の針化に関わる分子メカニズム2018

    • 著者名/発表者名
      小林沙織、重谷安代、岡部正隆、二階堂雅人
    • 学会等名
      第123回 日本解剖学会全国学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書 2017 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ハリネズミの針形成に関わる進化発生学的研究2018

    • 著者名/発表者名
      小林汐織、田中亮輔、重谷安代、岡部正隆、二階堂雅人
    • 学会等名
      第7回 TOKYO VERTEBRATE MORPHOLOGY MEETING
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [備考] 二階堂研究室

    • URL

      http://www.nikaido.bio.titech.ac.jp

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-07-21   更新日: 2021-02-19  

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