研究課題/領域番号 |
17K19427
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
多様性生物学、人類学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
越川 滋行 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (30714498)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 模様 / 着色 / 機能 / 進化 / 昆虫 / 生活史 |
研究成果の概要 |
ミズタマショウジョウバエ (Drosophila guttifera) は、翅と腹部にメラニン色素による黒い水玉模様を持つ。この模様の機能(適応的意義)を明らかにしようと試みた。まず本種の模様に関与していると推定される遺伝子をゲノム編集によりノックアウトした系統の樹立を試み、二つの遺伝子について、系統の樹立に成功した。本種の翅の模様の機能として考えられる仮説を整理し、配偶者選択における機能を上記系統を用いた実験によって検証した。その結果、雌雄ともに配偶相手の翅の有無は交配相手の選択に影響した。雌による配偶相手の選択において、雄がどの種の翅を持つかは影響したが、それ以外の要素は影響しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、ショウジョウバエ(ハエ目、ショウジョウバエ科の昆虫)の体表(腹部、翅)にあるメラニン色素による着色、模様に関して、その存在意義(適応的意義)を明らかにすることにあった。特にその方法として、ゲノム編集によって模様を改変した個体を用いることが新しい切り口であった。行動実験の結果より、配偶者選択における模様の機能は検出されなかった。本研究をきっかけのひとつとして、より多くの生物の模様の意味が明らかになると期待している。
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