研究課題/領域番号 |
17K19441
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 海馬 / 再帰回路 / CA2 / 細胞外マトリックス / 発現 / 発達 / 分布 / マーカー / 神経科学 |
研究成果の概要 |
海馬CA2野は海馬亜領域の中でも異質である。近年、その独特な空間表象や社会記憶に果たす機能が明らかになりつつあるが、長い間注目されなかった領域ゆえに局所回路はほとんど未解明である。特に、錐体細胞が互いに結合しあう興奮性再帰回路がCA2野に存在するのかについては物議を醸している。私たちは、複数のCA2錐体細胞で同時ホールセルパッチクランプ記録を行い、CA2からCA2への興奮性シナプス結合を測定した。測定した数例でシナプス結合が観測され、CA2領域に再帰回路が存在することを示した。また、見つかったCA2再帰回路はCA3付近の浅層に限局していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海馬内でCA3領域以外にも再帰回路が存在し、従来考えられてきたCA3独自機能の外でも再帰回路が働くことを示唆する。とくにCA2は記憶・学習や社会性行動などの脳高次機能だけでなく、てんかん発作にも関与することが示唆されており、今回の治験は臨床的にも意義深いものと考えている。
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