研究課題/領域番号 |
17K19449
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
久場 博司 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362469)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 聴覚 / 神経回路 / 空間地図 / 神経科学 / 生理学 / 音源定位 |
研究成果の概要 |
本課題では、聴覚空間地図の実体を明らかにするための技術基盤整備を目指し、以下の結果を得た。まず、Ca感受性蛋白質、電位感受性蛋白質、膜移行型の蛍光蛋白質をTetOn制御下で神経細胞特異的に発現するベクターを作成した。次に、タングステン線をガラス電極に挿入することで、音応答記録下にベクターの局所注入が可能な系を確立した。さらに、成熟聴覚神経細胞に発現させた蛍光蛋白質の信号を、神経内視鏡により観察することに成功した。また、Tetbow法、さらに組織透明化と二光子顕微鏡観察を組み合わせることで、多細胞投射解析に必要な神経回路の三次元再構築の手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、神経内視鏡を用いた多細胞活動解析と組織透明化を用いた多細胞投射解析の技術基盤を確立することができた。これらの手法により、個々の神経細胞の活動パターンと投射・結合様式を同時に明らかにする、すなわち「点」と「線」の情報を繋ぐことができ、脳における情報表象の神経回路基盤の理解が可能になると考えられる。この手法は、聴覚回路のみならず脳神経回路全般に適用できる手法であり、神経回路研究の進展に大きく貢献すると考えられる。
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