研究課題/領域番号 |
17K19453
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
見学 美根子 京都大学, 高等研究院, 教授 (10303801)
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研究分担者 |
亀井 謙一郎 京都大学, 高等研究院, 准教授 (00588262)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 軸索ガイダンス / ナノパターン / メカノバイオロジー / 細胞密着 / 細胞接着 |
研究成果の概要 |
脳組織の構造的性質や形態形成運動に伴う応力分布の動的変化が、標的に向かい伸展する軸索の伸張方向の制御に関与する可能性を検証した。微細加工技術を用いた再構成系の構築とライブ観察、走査電子顕微鏡観察、微小力学測定法を組み合わせた解析により、軸索成長円錐は基質との接着が強い辺縁部で求心性の力を発生し、基質の形状に合わせて伸展方向を決定することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経回路配線は遺伝的プログラムに従ったタンパク質情報で規定されるというパラダイムを超え、組織空間の機械的性質が軸索走行の制御に関わることが示唆された。また最新の生物工学、材料科学の技術を取り入れ、細胞の微小物理量を計測する新たな解析系の開発を行なった。これらの知見と技術を発展させれば、細胞自身のもつ力学的性質を利用して細胞運動を自在に誘導するスキャフォールドをデザインすることが可能となり、将来、器質的・機能的に損傷した脳部位への再生医療の基盤技術となることが期待される。
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