研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は、大規模同時記録法を用いて100個程度の神経細胞の発火活動を同時記録し、記録した神経細胞の全ての組み合わせにつき相互相関解析を行うことによって、個々の神経細胞の発火活動に加えて、細胞間のシナプス結合を網羅的に同定する技術を確立した。さらに、大規模同時記録法で100個程度の神経細胞の発火活動を一斉に計測しながら光遺伝学的手法を援用し、チャネルロドプシンを発現させた神経細胞の軸索を投射先脳領域にて光で刺激することでアンチドロミックにスパイクが細胞体へ伝わることを指標にして、記録している神経細胞の投射先を同定する技術を確立した。
本研究は、大規模同時記録法と相互相関解析を融合させ、自由に行動する動物の脳において、単一細胞の入出力演算を網羅的に検出する技術を開発した。さらに、大規模同時記録により多数の神経細胞の発火活動を一斉に計測しながら光操作を援用して、記録している神経細胞の出力先の脳領域を同定する技術を開発した。これらの開発した技術は脳領域・動物種を問わず適用可能であるため、本研究の成果は脳研究の様々な局面に幅広く応用され、単一細胞レベルの入出力演算を包括的に理解し、投射先特異的な情報処理機構を明らかにするための基盤技術となることが期待される。
すべて 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 5件) 図書 (2件) 備考 (6件)
Biochem Biophys Res Commun
巻: - 号: 3 ページ: 611-615
10.1016/j.bbrc.2019.03.073
J Neurosci
巻: 39 号: 5 ページ: 866-875
10.1523/jneurosci.1950-18.2018
Neuroscience Research
巻: - ページ: 1-12
10.1016/j.neures.2018.08.002
120006866799
bioRxiv
巻: - ページ: 1-14
10.1101/334078
120006728081
Neurosci. Res.
巻: 118 ページ: 30-47
10.1016/j.neures.2017.04.018
120006360996
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/physiology2/index.html
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/physiology2/
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/departments/bunshi-cellsignaling.shtml
https://scholar.google.com/citations?user=Yfq0HloAAAAJ&hl=en
http://www.researcherid.com/ProfileView.action?SID=U2CKOS4B8uP7NxEuUB4&returnCode=ROUTER.Success&queryString=KG0UuZjN5Wmgu8pvTYBecFnF160J2BGXTakfdOBaKFY%253D&SrcApp=CR&Init=Yes
https://researchmap.jp/kenjimizuseki/?lang=japanese