研究課題/領域番号 |
17K19466
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
緑川 光春 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (60632643)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | シナプス / 開口放出 / イメージング / シナプス小胞 |
研究成果の概要 |
生体内に存在する数々の分泌現象のうち、最小・最速の現象である神経細胞軸索終末における神経伝達物質の開口放出に着目し、個々のシナプス小胞の開口放出部位における分子メカニズムの解明を目的として研究を行った。全反射蛍光顕微鏡を用いて脳幹聴覚系のカリックス型シナプス終末と海馬苔状線維終末において単一シナプス小胞の開口放出を可視化することに成功した。また、分子操作を容易に行える標本として視床体性感覚野の内側毛帯線維終末から直接電気的に開口放出を測定する実験系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分泌機構に異常が生じると精神・運動疾患、糖尿病、アレルギーなどの様々な疾患を引き起こすため、その作用機序を解明することは非常に重要である。中枢神経特有の超高速開口放出を可能にしている分子基盤の実態は未だに不明であり、これを明らかにすることは中枢神経細胞間のシナプス伝達機構を解明する上て重要な基盤情報であるのみならず、脳内の機能異常によって生じる精神・運動疾患を理解するためにも非常に重要である。研究代表者の研究成果は測定が極めて困難である神経細胞における個々のシナプス小胞の開口放出を実測するための手法を進めたものであり、大きな意義がある。
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