研究課題/領域番号 |
17K19468
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
田中 元雅 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (40321781)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 翻訳 / tRNA / mRNA / 神経細胞 / コドン / リボソーム / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
精神機能には神経細胞での翻訳が深く関わる。しかし神経細胞において、どのようなtRNA がリボソームの中に入って実際の翻訳に使われているのかは、技術的な問題のため不明な点が多い。本研究では、リボソームに取り込まれたmRNAとtRNAを解析するため、新たな網羅的な塩基配列解析技術およびバイオインフォマティクスツールの開発を行った。この手法を用いてヒト疾患モデルマウス脳の翻訳解析を行った結果、性質が野生型とは異なるtRNA種や特徴的な翻訳のリズムを示す遺伝子の一群が疾患に関わる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
翻訳の異常は認知や記憶の障害などの精神機能の異常につながるため、本研究で見出した成果は、新たな疾患治療薬の開発に道を拓くと考えられる。さらには、本研究で開発した新たな網羅的な塩基配列解析技術およびバイオインフォマティクス技術は、神経疾患研究を含む神経科学研究に広く応用が可能である。したがって、翻訳異常がその病態発症に関わると示唆されている神経系疾患のモデルマウスや神経細胞に将来適用することで、それら疾患の発症機序の解明に役立つと期待される。
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