研究課題/領域番号 |
17K19470
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平澤 典保 東北大学, 薬学研究科, 教授 (80181155)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | アレルギー / 抗アレルギー薬 / サイトカイン / 上皮細胞 / TSLP / 標的分子 / リード化合物 |
研究成果の概要 |
本研究では、アレルギーに大きく関わると考えられているthymic stromal lymphopoietin (TSLP) の産生を抑制する新規化合物の標的分子並びに作用機構を解析した。まず本化合物に結合する蛋白質を数種同定した。その関与を明らかにするために作用機構を解析したところ、我々が発見した本化合物は、TSLP mRNA の分解を促進することにより、本サイトカインの産生を抑制することを見出した。これらの結果から、これまでのアレルギー薬とは異なった作用点を持つ画期的な抗アレルギー薬になる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎患者は、小児に多く、難治化する傾向があり、近年では成人でも罹患している患者が増えている。副作用の少ない有効な治療薬がなく、アンメットニーズとして新しい機序を持つ薬物の開発が強く望まれている。本研究から、免疫・炎症応答を抑制せず、アレルギーのみを選択的に抑制する作用を持つ本化合物がこれまでにない新たな作用点を持つことが明らかになり、アトピー性皮膚炎の新薬開発に大きく貢献するものである。
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