研究課題/領域番号 |
17K19472
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
村山 俊彦 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90174317)
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研究協力者 |
中村 浩之 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授
西田 篤司 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | スフィンゴ脂質代謝 / セラミド / セラミドキナーゼ / アミロイドペプチド / 神経細胞 / 細胞死 / スフィンゴ脂質 / セラミド代謝酵素 / アミロイド / ホスホリパーゼ / ノックアウトマウス / リソソーム / グルコシルセラミド |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病 (AD) は、進行性の記憶障害や認知機能障害などを臨床的特徴とした神経変性疾患であり、高齢化に伴って発症する例が多い。日本や各国で高齢化人口が増大しており、患者さん数も増大している。現在までに幾つかの進行抑制薬が開発されているが、充分な治療効果を得るには至っていない。本疾患は脳内でのアミロイドbetaの異常蓄積が引き金となって、脳内炎症を起こし、神経細胞が脱落すると考えられている。本研究では、アミロイドbeta の産生ではなく、分解系を亢進する細胞処置の可能性を検討した。その結果、スフィンゴ脂質代謝を修飾する薬物がアミロイド beta 毒性を軽減させる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、スフィンゴ脂質の変動を用いアミロイド (A)-beta の細胞障害性を減少できる可能性が示された。AD の治療薬としては、アセチルコリン系ニューロンの活性を高めるアセチルコリン分解酵素阻害薬や、神経毒性を示すグルタミン酸受容体の遮断薬などが臨床応用されている。しかしこれらは、各ニューロンに対して活性化作用や保護作用を示すものであり、A-beta レベルの制御ではない。本研究は、分解系を亢進して A-beta のレベル・毒性を低下させる可能性を示した。 A-beta の分解・毒性軽減が可能となれば、新ルートの AD 治療薬の開発につながり、学術・社会的な意義が高いと考えている。
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