研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は、がん治療のための転写リプログラミング核酸医薬の開発を目的とした。まず、治療用核酸を構築しヒト大腸がん細胞に発現させたところ、優れた抗がん活性が認められた。さらに、この核酸医薬を細胞内に導入するため、新規脂質素材による非ウイルス型ナノ粒子も設計した。したがって、これらを基に構築される転写リプログラミング核酸医薬は、難治性がんに対する新たな治療オプションとなることが期待される。
最新科学を持ってしても未だ治療が困難ながん種は多く、がん死亡数も年々増加傾向にある。これに対し転写リプログラミング核酸医薬は、その効果ががん特異的に発揮されること等従来治療法とは異なる特徴を有し、さらに従来薬抵抗性の難治性がんに対する効果も期待される。したがって本研究成果は、転写リプログラミング核酸医薬開発の礎としてその更なる研究を促し、ひいては難治性がんの克服に貢献する治療法の開発に貢献するものと期待される。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)
Cancer Letters
巻: 433 ページ: 107-116
10.1016/j.canlet.2018.06.032