研究課題/領域番号 |
17K19478
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楠原 洋之 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00302612)
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研究協力者 |
水野 忠快 , 助教
木之下 節夫 , 受託研究員
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | プロファイリング / OLSA / トランスクリプトームデータ / プロテオームデータ / 抗がん剤 / 併用効果 / 2次元電気泳動 / オミクスデータ / トランスクリプトーム / プロファイルデータ / 薬剤応答 / プロファイル / 二次元電気泳動 |
研究成果の概要 |
新規プロファイルデータ解析手法OLSA、二次元電気泳動によるプロファイルデータ取得方法論を組み合わせ、より”深く”薬物作用を理解可能であることを実証することに取り組んだ。OLSAはトランスクリプトームデータを対象とした際にも、生物学的意義を保持した数学的な構造の抽出を達成した。二次元電気泳動によるデータ取得では、実験間でのばらつきなどの課題も克服した。本研究により,薬物の作用ごとの明確な分類を達成した。抗がん剤曝露の結果,細胞死と考えられる共通作用、併用により打消し合う作用、さらに併用による新たな作用と考えられるベクトルが抽出され,薬物単独および併用による特異な効果を見出していると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の期待通り,OLSAを利用することで,トランスクリプトーム・プロテオームいずれのオミクスデータからも研究者が必ずしも定義していない(できていない)表現型をも利用して、薬物応答性を体系的に捉えることを支援し、薬物応答を深く理解できることを実証した。単剤のみではなく,併用による作用も検出できたことから,有効な抗がん剤の組み合わせを解明することにも貢献するものである。さらに,薬物に限らず,刺激に対する細胞および生体の応答性解析という観点から適用範囲は非常に広く、薬物動態領域にかかわらず、他の研究領域においても有用な実験ツールとして波及効果も期待される。
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