研究課題/領域番号 |
17K19484
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平芳 一法 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 講師 (80199108)
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研究分担者 |
小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
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研究協力者 |
法邑 賢一
富永 祐貴
増田 亮
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | RNAアプタマー / コラーゲン / RNA aptamer |
研究成果の概要 |
コラーゲン3重らせん上のアミノ酸配列は、複数のタンパク質と特異的に相互作用することで、血液凝固などの病態に直結する多彩な生理機能を発揮する。本研究は、巨大なコラーゲンを標的として一度に複数のRNAアプタマークローンを取得し、個別のクローンの性質を解析することを目的とした。それぞれのアプタマーは、認識する3重らせん上の配列(エピトープ)により、それぞれ異なる機能を発揮し、異なる用途に供せられるものと期待される。選択の結果、いくつかのクローンを取得することに成功した。現在、SPR、EMSA等の分子間相互作用に基づく測定法の改良を行い、得られたクローンのコラーゲンに対する結合を解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創薬標的として魅力的な生理機能を持つコラーゲンであるが、コラーゲン分子の大部分を占める3重らせんドメインに対する、抗体の作製が困難であるがゆえに、アプローチすることができなかった。本研究は、SELEXの利点を最大限活用して、新しい創薬ターゲットとしてのコラーゲンの有用性を示そうとした。様々な選択方法を組み合わせてRNAアプタマーの取得条件を最適化することにより、いくつかのクローンを得ることができた。今後、コラーゲンに対する詳細な結合様式の解析により、生体機能の維持に深く関わっているコラーゲンの機能解析の一端を担うとともに、中分子医薬品として、治療薬、診断薬への応用が期待される。
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