研究課題/領域番号 |
17K19527
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
榎本 秀樹 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00360511)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 臓器神経回路 / 臓器感覚 / 迷走神経 / 感覚ニューロン / 腸内細菌叢 / 脳腸連関 / 臓器神経 / 腸管神経 / 節状神経節 / 内臓神経系 / 解剖学 / 神経科学 / 細胞・組織 / 生理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、臓性一次知覚ニューロンの集合体である舌咽・迷走神経の下神経節(nodose-petrosal ganglia: 以下NPGと略す)のニューロンの中から、腸管の情報を収集するニューロン群を同定し、各ニューロン群の機能を明らかにすることを目的に実験を行った。腸管は体内で最も多くの細菌叢が存在することに着目し、無菌マウスとSPFマウスのNPGを採取し遺伝子発現解析を行った。その結果、腸内細菌依存性に発現変動を示す遺伝子群とそれを発現するニューロンサブタイプを同定した。現在、このニューロン群および遺伝子の機能解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では臓器一次知覚ニューロンの集合体であるNPGを解析し、腸内細菌叢依存性に発現レベルを変動する遺伝子群とニューロンサブタイプを同定した。腸と脳は神経で繋がり情報伝達していること(脳腸連関)が示されてきたが、どのようなニューロン群がどのような情報を伝達しているのかは未解明である。本研究で同定された遺伝子群やニューロンサブタイプは、この命題を解明するための基盤情報となる。さらに解析を進めることにより、脳腸連関を分子・細胞レベルで理解することが可能となる。また過敏性大腸症候群などの疾患の病態誘導機構解明に繋がることが期待される。
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