研究課題/領域番号 |
17K19547
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
入江 直樹 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (10536121)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マイクロキメリズム / 発生生物学 / 母由来細胞 / エピジェネティクス / 母児間免疫病 / 発生 / 先天異常 |
研究成果の概要 |
我々有胎盤類の体内には,妊娠中に移入した母親細胞が存在し続けているが、その実態や役割については十分に理解が進んでいない。この問題解明のため、本課題ではヒトジフテリア毒素受容体、そしてIRES配列を介したGFPを発現する遺伝子組み換え技術を活用し、母親細胞の同定を容易にしたマウスを作出した。また、母親細胞の頻度に、胎児側で大きな個体間差がある可能性を示唆するデータを得た。母親由来細胞が再生や免疫寛容、炎症性疾患への関与など、一見相反するような現象との関連が報告されていることを説明しうる可能性を秘めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私達の体内には、妊娠中に入り込んできた母親細胞がなぜか存在しており、一生涯こうしたキメラ状態が続きます。しかし、こうした母親細胞が実際に何をしているのか、どういった細胞群なのかについては謎が多く残っています。本研究ではまず、この母親細胞が存在しない条件をつくりだすための遺伝子組み換えマウスをつくりだし、また、検出が難しい母親細胞の数を数えるということに成功しました。今後、母親細胞がどういった役割を担っているのか、いったいどういった細胞達なのかを解明する手がかりになることが期待されます。
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