研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ウイルスは宿主細胞に感染後、そのゲノムより遺伝子産物を「新規合成」し、宿主細胞の環境を変化させ、様々な疾患を引き起こす。すなわち、ウイルス感染に伴う病態の理解には、ウイルス遺伝子産物の包括的な同定が不可欠である。進化の過程において、ウイルスは限られたゲノムサイズに、多様な遺伝情報を搭載するため、ノンカロニカル(非標準的)な翻訳エレメントを獲得してきた。これらのエレメントは、一般的な塩基配列上の特徴を欠くため、従来のアノテーション法により同定することは困難である。本研究において、申請者らは未解読のウイルス遺伝子産物を包括的に同定するための新しいアプローチを開発した。
近年、リボソーム・プロファイリングやPacBioやMiniONによる完全長mRNA解析を駆使し、欧米の複数グループが大型DNAウイルスゲノムの再解読を試みている 。しかしながら、いずれの手法も「核酸」を検出対象とするため、「1塩基単位の差異の判別が必要なinternal ORF(iORF)の検出」は、不能あるいは困難を極めている。一方、申請者らが独自に確立した「ウイルス遺伝子decoding法」は、安定発現する「蛋白質」を選択的かつ直接的に解析対象とするため、「1アミノ酸単位の差異」から、iORFさえも高感度に同定できるという利点があり、国内外の類似研究と比較し学術的独創性に富んでいる
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (44件) (うち国際学会 14件) 図書 (1件) 備考 (3件)
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