研究課題/領域番号 |
17K19557
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 荘 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 准教授 (60619716)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 線維症 / マクロファージ / 自然免疫 / 分化 / 細胞分化 / 疾患特異的マクロファージ / アレルギー / メタボリックシンドローム / 疾患 / 創薬 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
線維症はその発症メカニズムが未だ明らかではなく、その効果的な治療法もない疾患である。私達はこれまでこの線維症の発症に関わる新しいマクロファージ・単球としてSatMを同定した。本研究では、SatMがこれまでのマクロファージの前駆体(MDPやcMoP)とは異なる前駆体であるSMPから分化することを明らかにした。さらに転写因子であるNF-IL6が欠損したSMPでは細胞が死滅することから、NF-IL6がSMPで機能することにより、この細胞が生存することを明らかにした。以上の事から、これまで明らかとされてこなかった線維症の発症メカニズムの一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線維症は体の生命維持に必要な肺、肝臓、心臓、腎臓、皮膚などで起こり、その臓器としての機能が著しく損なわれる。また、これまで線維症に有効な治療法は殆ど報告されていない。本研究では、同定した線維化の発症に重要な自然免疫系の新しい細胞であるSegregated nucleus containing atypical monocyte:SatMの分化メカニズムを同定した。またNF-IL6が欠損したマウスではSatMが末梢から無くなり、線維化が抑制されるが、この分子の作用点がSatMの前駆体である事を明らかにした。以上の事から、本研究により未解明であった線維化の発症メカニズムの一端が明らかになった。
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