研究課題/領域番号 |
17K19563
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柳 雄介 九州大学, 医学研究院, 教授 (40182365)
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研究協力者 |
橋口 隆生
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ムンプスウイルス / 膜融合 / ウィルス / 微生物 / 感染症 |
研究成果の概要 |
ムンプスウイルスは膜融合によって細胞に侵入し、増殖する。その膜融合に関わっているウイルスF蛋白質は、宿主細胞の蛋白質分解酵素furinによって前駆体から開裂されて膜融合能を持つ成熟型になる。我々は、遺伝子の発現クローニングにより、furinによるF蛋白質の開裂に必要な宿主蛋白質を同定した。この分子が、ムンプスウイルスのトロピズム(細胞・組織特異性)にどのように関わっているかは、今後の研究課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ、ムンプス)の原因であるムンプスウイルスは、唾液腺炎以外に精巣炎、卵巣炎、乳腺炎、膵炎、髄膜炎、脳炎、難聴などを起こす。予防のための生ワクチンが存在するが、副反応が起こることがあるため、わが国では任意接種になっている。そのため、ワクチン接種率は低く、毎年数十万人の患者が出ている。特異的な治療薬はない。本研究では、ムンプスウイルスが標的細胞に感染する際に必要な細胞側の蛋白質を同定した。この蛋白質の働きを詳細に解析することにより、ムンプスウイルスの細胞感染メカニズムが明らかになるだけでなく、抗ウイルス薬開発につながる可能性がある。
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