研究課題/領域番号 |
17K19574
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
木梨 達雄 関西医科大学, 医学部, 教授 (30202039)
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研究協力者 |
植田 祥啓
上岡 裕治
近藤 直幸
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 免疫学 / インテグリン / 一分子計測 / Rap1 / talin / kindlin3 / 免疫シナプス / ケモタキシス |
研究成果の概要 |
LFA-1はICAM-1に対してダイナミックに接着を変化させる過程で、低分子量G蛋白質Rap1、インテグリン結合蛋白質talin1, kindlin3が必須であった。一分子イメージングによって、talin1がICAM-1結合動態を決定していること、Rap1はtalin1のリクルートに必要であること、同時双方向性inside-out/outside-inシグナルによるRap1活性化の増幅が重要な接着のチェックポイントであることが判明した。kindlin3は高親和性結合に必要であるが、talin1の結合には影響をあたえず、Rhoシグナルがtalin結合時間を調節していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ球は生体内を移動しながら病原微生物などの異物の侵入を監視し、生体防御を行っている。白血球インテグリンはリンパ球の接着因子として活発な移動や異物の排除に重要な役割をはたしているが、その調節機構について不明な点がおおく、過剰なリンパ球が集積することが特徴である慢性炎症やアレルギーの薬剤開発が困難である。本研究は接着過程に重要な分子としてRap1、talin1, kindlin3が接着過程の重要なチェックポイントとして機能しているメカニズムを発見した。この発見によって白血球インテグリンの制御法が開発されることが期待される。
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