研究課題/領域番号 |
17K19581
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮園 健一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (90554486)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | がん / TGF-β / ペプチドアプタマー / ペプチド工学 / シグナル伝達 / 制御 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
SMAD2/3は細胞内におけるTGF-βシグナル伝達系のハブとして作用する転写因子である。本研究では、SMAD2/3の機能を調節するSMAD2/3コファクターのキメラ化を通じて、SMAD2/3に対して強く結合し、その機能を調節するペプチドアプタマーの設計・開発を行った。SMAD2/3のコファクターであるSARA、FOXH1及びSKIのSMAD2/3結合ドメインをタンデムに融合し、そのSMAD2/3結合能を評価したところ、数nMの解離定数でSMAD2/3に結合できるペプチドアプタマーを作製することができた。また、SMAD2/3-コファクター複合体の構造解析に成功し、その結果を論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TGF-βシグナル伝達の異常は、がんの悪性化や線維症の発症など重篤な疾病と関連している。これらの疾病の治療において、TGF-βシグナル伝達系は有望な創薬ターゲットと考えられているが、その制御はシグナルの上流部分を対象とすることがほとんどであった。本研究では、シグナル下流で生じる生命現象(タンパク質分子間相互作用)に着目し、その制御を目指した。本研究の成果に基づき、シグナル伝達系下流における制御が可能となれば、より副作用の少ない形でTGF-βシグナルが制御できるようになると期待され、がんや線維症の新たな治療法の開発へとつながる可能性がある。
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