研究課題/領域番号 |
17K19583
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡邉 すみ子 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60240735)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 網膜芽細胞腫 / 網膜 / iPS / CRISPR/Cas9 / 腫瘍 / RB1 / がん / CRISPR / 増殖 / ヒトiPS |
研究成果の概要 |
網膜芽細胞腫は、RB1遺伝子が原因遺伝子であるが、RB1遺伝子の変異が他のがんより網膜芽細胞腫に指向性が高いことについての分子基盤は不明である。その理由はマウスではRB1遺伝子変異により代償的な遺伝子発現があり、モデル化が困難であることがある。本研究では、human iPSから網膜分化誘導系を利用し、この課題を検討した。ヒトiPSの網膜への分化過程で、網膜分化に伴い、RB1の発現は強く上昇した。RB1遺伝子をCRISPRを用いて欠損させると、未分化なiPSでは、その増殖能は、影響がなかった。網膜の初期分化についてはRB1発現の抑制は影響を与えなかったが、増殖については、継続的に検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜芽細胞腫(Retinoblastoma)は、RB1遺伝子が原因遺伝子として知られながら、その発がんメカニズムはマウスの系を用いることができないため、いまだに大きな謎となっていた。今回、human iPSを用いることで、RB1遺伝子の変異がどうして、網膜で特に高い腫瘍誘導性を示す糸口が示され、human iPSの病態解析への利用、創薬研究、RB1研究と言った多方面に重要な知見や技術の提供が期待される。
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