研究課題
挑戦的研究(萌芽)
当初SUCLA2のアイソザイムであるSUCLG2の阻害が合成致死性を発揮すると考えたが、その効果は、限定的であった。そこで、我々は、SUCLA2を欠く前立腺がん細胞株とそこにSUCLA2を再構成した前立腺がん細胞株を作成、CRISPR-CAS9ライブラリーを用い、SUCLA2を欠く前立腺がん細胞株において特異的にドロップアウトする代謝遺伝子を検索し、8の候補遺伝子を得た。さらに我々は、SUCLA2欠失前立腺がん特異的に細胞死を誘導する化合物のスクリーニングを行い、現在までに、天然化合物ライブラリーのスクリーニングから、化合物2種がSUCLA2欠失株特異的に細胞傷害性を示すことを明らかにした。
RB遺伝子の近傍に位置するSUCLA2が、RB遺伝子領域の欠失に極めて頻繁に巻き込まれることが判った。SUCLA2は重要な代謝酵素をコードするので、この遺伝子欠損と合成致死性を示す標的分子を探索した。遺伝子欠損が合成致死性を発揮する遺伝子を8種、その作用が合成致死性を発揮する化合物2種を特定した。特定のゲノム異常を持つがんを標的にする副作用の少ない薬剤の開発につながると思われる。
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