研究課題/領域番号 |
17K19600
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
望月 慎史 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (90349473)
|
研究分担者 |
小林 正夫 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (00162016)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 小児血液学 / iPS細胞 / 白血病発症機序 / 先天性骨髄不全症候群 / 小児がん / 重症先天性好中球減少症 / 白血病 / 遺伝性腫瘍症候群 / cancer predisposition |
研究成果の概要 |
先天性骨髄不全症候群患者由来iPS細胞樹立系と血液細胞への分化系を確立した。中でも重症先天性好中球減少症(SCN)患者体細胞から樹立したiPS細胞(SCN-iPS細胞)は、その特徴である前骨髄球段階での成熟障害をきたし、SCN の病態をよく再現した。周期性好中球減少症(CyN)からのCyN-iPS細胞ではこれらの異常は認められなかった。またこれらの患者由来iPS細胞にゲノム編集を用いて白血病化に関わるとされる遺伝子のノックインおよびノックアウトを行い血球分化の過程を比較した。以上は、今後のSCN における白血病発症機構の解明、発症予防法の開発に有用であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児にみられる先天性骨髄不全症候群には重症先天性好中球減少症など高率に白血病化することが知られているものが多い。重症先天性好中球減少症と近接した遺伝子変異によるとされる周期性好中球減少症では白血病化は起こらず、また臨床経過も異なる。これら疾患の患者由来iPS細胞の比較・解析は白血病化のメカニズムの解明に有効であると考えられる。特に血液に分化していく過程で白血病化を時間経過ごとに追跡することが可能であるiPS細胞を用いることの意義は大きい。今回これらの解析系の確立、安定化により様々な疾患の解析が可能となった。
|