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線虫を用いた「がんの匂い」の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17K19604
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 腫瘍学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

広津 崇亮  九州大学, 理学研究院, 助教 (70404035)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード癌 / 匂い / 線虫
研究実績の概要

本課題はがんの匂いの検出器として従来の人工機器ではなく、線虫(C. elegans)の嗅覚を活用して線虫が感じるがんの匂いを特定することを目指した。特定を目指すがんの匂い成分は臨床検体中には微量しか含まれていないことが想定される。したがって、分量が限られた臨床検体からがんの匂いを特定可能量まで取得することは非現実的である。そこで、がん患者の尿と同様に線虫が誘引されるがん細胞の培養液に注目した。培養するがん細胞としては、すい臓がん由来株Panc-1を用いた。Panc-1培養液に対し、C. elegans N2株はがん患者の尿と同様に正の走性行動を示す。そこで正の走性行動を指標として分取ガスクロマトグラフィーによる候補成分の絞り込みを行った。各画分を化学走性解析試験に供したところ、複数の画分に対して線虫は正の走性行動を示した。このことから、Panc-1培養液は線虫に正の走性行動を引き起こす誘引物質を複数含有していることが示唆された。
次にスケールアップの前検討として10mLスケールでの蒸留による目的物質の捕集および有機溶媒による抽出を試みた。Panc-1培養液の蒸留物および有機溶媒抽出物を適宜希釈した結果、線虫は正の走性行動を示したため、目的とする誘引物質は蒸留および有機溶媒による抽出が可能であった。
今後は実際にがん細胞Panc-1で10Lスケールの大量培養を行い、その培養液から目的とする誘引物質=がんの匂いの精製を目指す予定である。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-07-21   更新日: 2018-12-17  

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