研究課題/領域番号 |
17K19625
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
山本 雄介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (60768117)
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研究分担者 |
松崎 潤太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (60464864)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | がん抑制遺伝子 / 上皮細胞 / CRISPR-Cas9 / 多段階発がん / CRISPR/Cas9 / 癌 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
遺伝子変異の機能解析は細胞株などを用いた研究で有用な報告も見られるが、同定された遺伝子変異が、実際はどの程度、どのように発がんや転移能の獲得に寄与しているかは不明な点が多く、正常細胞に対してCRISPR-Cas9を用いた遺伝子変異を多段階的に導入することによるがん化の過程の網羅的探索は見受けられない。本研究では CRISPR-Cas9を用い正常細胞に対して複数の多段階的な遺伝子変異を導入し、発がん過程に関与する遺伝子変異の寄与率の定量的な解析を行う。ゲノムの異常を正常細胞において正確に反映し、再現することが可能となりドライバー遺伝子の腫瘍形成過程における実際の機能の検証を実現する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CRISPR-Cas9システムのガイドRNAの作製の後、ガイドRNAの細胞への導入と遺伝子欠損株の単離に成功している。正常細胞の条件検討の段階として、がん細胞を用いた実験を行なっており実験系の確立を目指している。多数の遺伝子に対して同様の手法を適応することができ、研究の進行については加速度的に対応することが可能となる。その上で、遺伝子変異を導入した細胞の安定培養、動物モデルの作製についても準備を行なっていく。近年開発されている一塩基変異を誘導するCRISPR-Cas9遺伝子編集技術との融合、比較実験の検証により更なる精密医療へと繋がっていくと考えられる。
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