研究課題/領域番号 |
17K19639
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
阿部 高志 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (00549644)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 睡眠 / 覚醒 / 精神運動ヴィジランス課題 / 眠気 / 脳波 / Binaural Beats / 覚醒度 / ヴィジランス / Slow Oscillation |
研究成果の概要 |
精神運動ヴィジランス課題によって評価した覚醒度(反応速度)のゆらぎはランダムに発生する現象ではなく、長期の時間相関が存在していることが分かった。脳波上に現れる覚醒度指標を検討したところ、シータ帯域脳波は、0.03-0.2Hzの周期で増減する成分が、また、アルファ帯域脳波は,0.004-0.2Hzの周期で出現する成分が睡眠制限によって増大することを発見した。次に、slow oscillationの周波数帯域である1Hz未満の音刺激は覚醒度のゆらぎを引き起こし、入眠を促進するという仮説を検証した。その結果、0.25Hzのバイノーラルビートは入眠を促進することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、睡眠制限によって低周波数(<0.2 Hz)の覚醒度のゆらぎが増大することや、低周波数(0.25 Hz)の音刺激によって入眠が促進されることを発見した。これらの機序の解明を進めることによって、覚醒度に関する新規モデルに発展することが期待される。また、低周波数の音刺激による睡眠誘導法の効果を向上することによって、不眠解消という社会的意義にもつながる。
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