研究課題/領域番号 |
17K19640
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
久下 裕司 北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70321958)
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研究分担者 |
志賀 哲 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (80374495)
東川 桂 北海道大学, アイソトープ総合センター, 助教 (10756878)
木村 寛之 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (50437240)
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研究協力者 |
阿保 憲史
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | PET / 薬剤合成装置 / オン・デマンド / 自己遮蔽型 / ディスポチップ / 放射線 / 核医学 / PET薬剤合成装置 / ディスポ・チップ型 |
研究成果の概要 |
本研究では、高額なホットセル(放射線遮蔽装置)、PET薬剤合成装置を統合・小型化し、オン・デマンド供給を可能とする新規PET薬剤製造装置の開発を試み、以下の成果を得た。①ディスポチップによる18F標識技術の最適化検討を行い、合成時間の大幅な短縮、合成工程の簡略化、少量合成への適応、大気圧下反応(従来は加圧環境)を可能とする新規18F化法(濃縮18F化法)を考案した(特願2018-155850)。②本技術を導入した小型自己遮蔽型PET薬剤合成装置(26 cm四方)を試作した。以上のように、オン・デマンド合成を可能とする新規ディスポ・チップ型PET薬剤合成装置の製作に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、“新しいディスポ・チップ型PET薬剤合成装置”を提案し試作することに成功した。これにより、適切なPET薬剤(ポジトロンCT検査用薬剤)を、患者の都合・治療医の要望に合わせて必要時に供給することが可能となり、“オン・デマンド型のPET検査”の実現が期待できる。すなわち、個々の患者に応じたPET検査が可能となり、詳細な病態診断、診断精度の向上と個別化医療に貢献できる。また装置の小型化による大幅なコストダウンとPET薬剤合成に必要な試薬量の低減による安全なPET製剤の製造が可能となり、安価で安全なPET検査を実現できる。
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