研究課題/領域番号 |
17K19642
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川上 和義 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10253973)
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研究分担者 |
山本 秀輝 新潟大学, 研究推進機構, 特任助教 (90799082)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 真菌ワクチン / 糖脂質抗原 / クリプトコックス / アスペルギルス |
研究成果の概要 |
Cryptococcus neoformansは、エイズなど免疫不全患者に重症の髄膜炎を引き起こすことで臨床において問題となっている。本研究では、C. neoformanに対するワクチン開発を目的として、マウスモデルでのβ-glucosylceramide(β-GlcCer)による抗体産生効果及び有効なアジュバントの探索を実施した。β-GlcCerを非メチル化CpGオリゴDNAとともに投与することで、血清中に特異的IgM、IgG抗体が産生された。さらに、免疫細胞によるβ-GlcCerの認識及び感染初期の炎症反応制御へのMincleの関与を示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クリプトコックスはエイズなど免疫不全患者に髄膜炎を引き起こし、重症化することが少なくない。その発症予防は臨床上の重要な研究課題である。本研究は、未だ存在しない真菌感染症に対するワクチンとアジュバントの開発を目的として実施するもので、今回は、クリプトコックスの表面に発現するβ-glucosylceramide (β-GlcCer)とTLR9のリガンドとして知られる非メチル化CpGオリゴDNAがβ-GlcCerに特異的なIgM、IgG抗体の産生を誘導することを明らかにした。本研究により有効なワクチンを開発することで、クリプトコックス髄膜炎の発症予防につながる可能性が期待される。
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