研究課題/領域番号 |
17K19657
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高山 和雄 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (10759509)
|
研究協力者 |
水口 裕之
今川 和生
三谷 成二
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 肝細胞 / 毒性 / 薬物代謝 / zonation / ヒトiPS細胞 / ヒトES細胞 / 肝障害 / 胆管上皮細胞 / 創薬 / 異物代謝 / 分化誘導 / 肝臓 / ヒトES/iPS細胞 |
研究成果の概要 |
肝障害は、肝臓がびまん性に障害を受けるものと、不均一に障害を受けるもの、の2種に大別される。肝障害にzone特異性が生じる原因は、肝細胞がzoneに応じた特異な機能を有することにあるが、肝障害研究に使用される既存のヒト肝細胞モデルはzone特異的な機能を持たない。そこで、zone特異的機能を有するヒトiPS細胞由来肝細胞の作製を試みた。肝臓を構成する細胞が織りなすネットワークを手掛かりにzone特異的肝細胞を作製した。その結果、Wnt7Bがzone3肝細胞、WIF-1がzone1肝細胞形成に重要であることを見出した。本研究成果により、zone特異的機能を有する肝細胞を作製可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品の毒性判明による市場撤退・開発中止のうち、多くの事例で肝障害が認められることから、肝障害の高精度な予測技術は不可欠である。しかし、多くの肝障害にzone特異性が見られるものの、既存の創薬ではzone特異的なヒト肝細胞モデルが存在しないため、zonation情報を考慮した毒性予測試験が実施できなかった。本研究成果を応用することにより、肝臓を構成する肝細胞の不均一性を加味した医薬品の安全性試験を初めて実施できる可能性があり、従来の創薬プロセスを大きく進歩させる潜在性を有する。
|