研究課題
挑戦的研究(萌芽)
Densely carboxylated protein (DCP) マイクロアレイを用い、イムノグロブリンクラススイッチ解析と各種抗体の抗原親和性解析を実施した。湿疹による経皮抗原感作が進むと、Th2免疫系イムノグロブリンクラススイッチが進み、high-affinity IgEの出現、IgA、IgG2産生のクラススイッチが抑制され、食物アレルギーが発症すること。授乳期に湿疹が無かったり軽度の乳児では、腸管粘膜の抗原感作によるTh1免疫系クラススイッチが進み、low-affinity IgEの出現と、IgA、IgG2クラススイッチが進み、経口免疫寛容に発展することが明確となった。
国民の約30%が何らかのアレルギー疾患に罹患している現状で、アレルギーの予防と治療を担う「アレルギー医療革命」が始まっている。この新たな治療を、安全で確実に実施するための検査方法、発症理論に基づく検査法として、研究者等が開発した高感度のDensely carboxylated protein (DCP) マイクロアレイを用いて、イムノグロブリンクラススイッチ解析と各種抗体の抗原親和性解析から取り組んだ。その結果、食物アレルギー発症児と免疫寛容児の間で、イムノグロブリンクラススイッチ解析とIgE抗体の抗原親和性の大きな違いを見出して、乳児の早期予後診断のバイオマーカーを提案することができた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件)
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120006875671