研究課題/領域番号 |
17K19672
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
伊藤 雅史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80393114)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Mitochondria particle / ミトコンドリアDNA変異 / プロファイリング / クロストーク / Mitochondrial particle / 細胞間クロストーク / ミトコンドリア機能異常 / ミトコンドリア病 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアDNA(mtDNA)変異を有するミトコンドリア病モデル細胞から放出されたmitochondrial particle (MP)では、呼吸鎖複合体タンパク質が著減し、ADP/ATP交換輸送体タンパク質が増加していた。また、MPにはmtDNAに加え核DNAが含まれていた。さらに、ミトコンドリア機能が異なる細胞間でMPは細胞内に取り込まれたが、ミトコンドリア機能は著しく低下していた。したがって、MPを介したクロストークにおいて、取り込まれたMPのミトコンドリアとしての機能は限定的であり、MPに含まれるDNAやタンパク質などがシグナル分子として機能している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年報告されたmitochondria particle (MP)は新しい概念であり、その特徴や働きの詳細は不明であった。本研究により、ミトコンドリア機能が低下した細胞のMPに含まれるタンパク質のプロファイルが明らかになり、この成果はMPを介した細胞間クロストークの分子機序の解明に寄与するものと考えられる。将来的には、加齢・老化、老化関連疾患におけるMPの意義が明らかになり、それらメカニズムの解明や新規治療法の開発に繋がることが期待される。
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