研究課題/領域番号 |
17K19681
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
向田 直史 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (30182067)
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研究分担者 |
馬場 智久 金沢大学, がん進展制御研究所, 准教授 (00452095)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / 細胞外小胞 / ドナー細胞由来白血病 / STING / 骨髄移植 / BCR-ABL / 慢性骨髄性白血病 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
BCR-ABL陽性慢性骨髄性白血病(CML)マウスに対して、X線照射・骨髄移植を行うと、核型異常を示すドナー細胞由来顆粒球の出現と重篤な貧血からなる骨髄異形成症候群を呈する、ドナー細胞由来白血病(DCL)を発症した。レシピエントCML細胞由来の細胞外小胞中の大量の二本鎖DNAが、ドナー細胞に水平伝播し、ドナー細胞内でSTING経路を介してインターフェロン経路が活性化され、ドナー由来の造血幹/前駆細胞のvitroでの複製能が低下することが明らかになった。さらに、CML発症マウスに対して、X線照射後に、STING欠損マウス由来の骨髄細胞を移植しても、DCL様の病態の出現が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、CML細胞由来の細胞外小胞がSTING経路を介して、ドナー由来の骨髄幹細胞に対して抑制的に作用することによって、DCLが発症する可能性が強く示唆された。したがって、STING経路の抑制によって、治療法が確立されておらず、予後が不良なDCLの発症を予防できる可能性も示唆された。
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