研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究ではオルガノイド培養の手法を用いて下垂体腫瘍モデルを作成し、その病因・病態解明、創薬、そして個々の腫瘍特性に合わせたテーラーメード治療を目指して実験を行なった。これまでに下垂体腫瘍67例および下垂体腫瘍細胞株の三次元培養を行い条件の最適化を試みた。その結果、初代培養系では２週間以上のホルモン分泌能の維持が困難であるところを１ヶ月の増殖および３ヶ月のホルモン分泌能の維持が可能になった。また下垂体腫瘍細胞株の三次元培養系では形質の回復と薬剤反応性がみられ、創薬を目指したスクリーニング系の樹立が可能になった。現在さらにプロトコールを改善し、実用性の高いオルガノイド株樹立を目指している。
脳腫瘍の中でも頻度が高い下垂体腫瘍には、薬剤抵抗性を示す腫瘍もしばしば見られる。このような薬剤抵抗性腫瘍に対する創薬は喫緊の課題であるが、適切なin vitroモデルが存在しないことが大きな障害になっている。これまでの研究の結果、初代培養系では２週間以上のホルモン分泌能の維持が困難であるところを、１ヶ月の増殖および３ヶ月のホルモン分泌能の維持が可能になった。また下垂体腫瘍細胞株の三次元培養系では形質の回復と薬剤反応性がみられ、ハイスループットスクリーニグによる腫瘍特性に合わせた創薬の基盤が確立された。これらの成果をさらに発展することにより難治性下垂体腫瘍の画期的な創薬を目指す。
すべて 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (17件) (うち招待講演 16件) 図書 (7件) 備考 (2件)
Pituitary
巻: 22 号: 1 ページ: 54-61
10.1007/s11102-018-00930-y
120006767933
Frontiers in Endocrinology
巻: 9 ページ: 605-605
10.3389/fendo.2018.00605
120006534501
巻: 21 号: 5 ページ: 480-489
10.1007/s11102-018-0901-7
Endocrine Journal
巻: 65 号: 10 ページ: 1061-1067
10.1507/endocrj.EJ17-0487
130007501515
Front Endocrinol
巻: 8 ページ: 375-375
10.3389/fendo.2017.00375
120006382334
Growth Horm IGF Res.
巻: in press ページ: 55-60
10.1016/j.ghir.2018.01.003
Eur J Dermotol.
巻: 27 号: 3 ページ: 297-299
10.1684/ejd.2017.2975
Sci Rep.
巻: 20 号: 1 ページ: 43060-43067
10.1038/srep43060
120005997120
巻: 20 号: 5 ページ: 509-514
10.1007/s11102-017-0810-1
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
巻: 102 号: 9 ページ: 3400-3405
10.1210/jc.2017-00357
120006554638
Journal of the Endocrine Society
巻: 2 号: 1 ページ: 91-95
10.1210/js.2017-00414
120006767927
http://www.med.kobe-u.ac.jp/im2/doctor/activity/acti-04.html
