研究課題/領域番号 |
17K19694
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
大石 久史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30375513)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インシュリン / 糖尿病 / 再生医療 / リプログラミング / インスリン / ポリダチン / 動物 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
糖尿病は、インスリンの絶対的・相対的不足により、生体内でグルコースが効率良く利用出来なくなることが病態の本質である。本研究では、膵β細胞を再生するための新たな細胞のソースとして、肝細胞に着目し、in vivoでダイレクトにインスリン産生を誘導する方法の開発を行った。その結果、従来明らかにされていたPdx1、NeuroD、MafA遺伝子に加え、Isl1遺伝子を共発現することで、より強力にインスリン遺伝子発現を誘導することができた。また、レスベラトロール配糖体であるポリダチンが、酸化ストレスよるβ細胞死に対して、抑制効果を有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、2つの学術的、社会的意義を有している。1点目は、in vivoでダイレクトにヒト肝臓細胞からβ細胞への転換可能性を示した点である。特に、網羅的遺伝子発現解析からIsl1遺伝子が強力な転換誘導因子として同定できたことは、高い学術的意義を有する。2点目は、レスベラトロール配糖体であるポリダチンが酸化ストレスに伴うβ細胞死に対して、抑制効果を持つことを明らかにした点である。ポリダチンは、単独でβ細胞死を抑制し、糖尿病モデルに対する血糖改善作用を示したが、今後、再生されたβ細胞を保護する可能性を検討することで、将来の再生医療における利用可能性を示した。
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