研究課題
挑戦的研究(萌芽)
最終的に得られた結果は、末梢神経傷害後にラット脊髄において、IL-4受容体の増加を確認出来た。そして組織学的確認実験により、その増加は活性化したマイクログリアで生じていることを証明出来た。疼痛行動測定実験により、IL-4投与は神経損傷誘発性機械的異痛症を軽減することが明らかとなり、さらに細胞内シグナル伝達因子であるSTAT6のリン酸化フォームと共存していることが判った。
これらの結果は、末梢神経障害後の活性化マイクログリアには、これまで報告されてきた炎症促進性の作用のみならず、炎症抑制性の受容体増加という側面があり、外来性の治療の新しい可能性を示唆したと言える。これらの結果は、グリア関係のトップ雑誌であるGLIAに発表することが出来た。炎症性要素の強い活性化マイクログリアが抗炎症型のM2マイクログリアの機能を示すことが出来たという点に意義が高いと考えられる。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
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