研究課題/領域番号 |
17K19745
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
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研究分担者 |
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80372390)
疋田 温彦 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60443397)
西澤 悟 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00646200)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 口唇裂 / スカーレスヒーリング / 幹細胞治療 / 胎児治療 / 帯状再生組織 / 羊水幹細胞 / 創傷治癒 / 再生組織 / 器官培養 |
研究成果の概要 |
C57BL/6系統マウスの胎齢16.5において外科的口唇裂モデル作製法を確立した。種々の検討を行い、外科的に不全唇裂様の欠損を高い再現性をもって作製するためには、少なくとも幅1㎜、長さ2㎜の組織欠損が必要であることがわかった。 また欠損を加えた後、少なくとも48h以上経過すると創断端が上皮化し、自然発生不全唇裂に類似した組織像を呈することを見出した。 またICR系統マウスの羊水由来細胞を培養し、遺伝子発現および表面マーカーの解析を行って幹細胞特性を評価した後、帯状再生組織の作製および投与を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口唇裂の新規治療法として胎児治療法が現実味を帯びつつあるが、臨床応用の前段階として実験動物における種々の条件検討が必要である。これまで山羊や霊長類等の妊娠期間の長い大型哺乳類においては外科的口唇裂モデルが報告されているが、マウスではない。マウスはヒトと遺伝子の相同性が高く、遺伝的背景が詳細に研究されており、入手しやすいため、さらなる研究の促進に有用である。 ヒトにおける口唇裂の胎児治療が実現すれば、口輪筋の再建により、自然な咀嚼・嚥下機能を獲得することが出来る。既存の標準的治療法から口唇形成術を省略することで、生涯消えない瘢痕の醜形を大幅に軽減し、患者を精神的苦痛から解放することができる。
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