研究課題/領域番号 |
17K19767
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 賢 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (00322850)
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研究協力者 |
小林 慎吾
村上 大樹
荒津 史裕
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 足場材料 / バイオ界面 / 歯周病 / 中間水 / 生体親和性 / 細胞接着 / タンパク質吸着 / 細胞-材料間相互作用 / 水和構造 |
研究成果の概要 |
歯周組織再生用の足場材料には、優れた生体親和性が要求される。本研究では、poly(2-methoxyethyl acrylate)と同じ化学組成を有し、側鎖のエステル結合部分が反転した構造を有するポリ(3-メトキシプロピオン酸ビニルエステル)(PMePVE)を新規に合成し、水和状態と生体親和性との相関について検討した。PMePVEはPMEAと同程度の優れた生体親和性を示し、中間水が存在することが明らかとなった。側鎖炭素数を増加したPMePVE類似体や、分子量を制御した高分子の合成を行った結果、側鎖の結合様式を変更することで側鎖の運動性を制御し、各水の組成を変更できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は世界で最も蔓延している病気であり、我が国の成人の7割が罹患している。歯周病は全身疾患にも関与しており、歯周病治療は高齢社会における大きなニーズとなっている。歯周病細菌が歯周組織に感染し歯周組織の破壊が進行するので、本来の歯周組織の構造と機能を修復するための歯周組織再生技術が必要である。本研究では、申請者が世界で初めて発見した足場材料の水和構造制御による細胞の選択的接着現象に着目し、ヒト歯根膜(PDL)細胞の接着、増殖、機能を制御できる生体親和性足場材料による新しい歯周病治療戦略を考案する。また、全身疾患に関与する歯周病治療に対して新たな学術的視点を与える。
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