研究課題/領域番号 |
17K19784
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斉藤 繭子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20598031)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | ノロウイルス / 遺伝子型 / 組み換え遺伝子 / 国際保健 / 一分子リアルタイムシーケンシング / 混合感染 / 遺伝的多様性 / 感染症 / ウイルス / 急性胃腸炎 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
ノロウイルス遺伝子の異なる遺伝子型の混合感染や組換え型ウイルスを検出する新たな遺伝子解析方法の開発を目的として、カプシド領域とポリメラーゼ領域双方を増幅可能な比較的感度の高いプライマーセットを開発した。この増幅産物を1分子リアルタイムシーケンサーを用いて遺伝子配列の解析を行なうことで、組み換えが起こりやすい領域とその両側のポリメラーゼ・カプシド領域の一部を同じリード上で検出することが可能になった。変異解析については増幅領域が短く劣るものの、遺伝子型の変化については増幅しやすい短い領域を用いており、コミュニティにおけるノロウイルスの遺伝子変化のモニタリングに有用な方法であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のノロウイルスによる下痢症の流行には、部分的な遺伝子変異の他に、組み換え遺伝子を持つノロウイルスがきっかけと考えられるものが多く報告されており、本研究によりウイルスのカプシド領域とポリメラーゼ領域双方の遺伝子型を決定する領域を含んだ遺伝子配列の解析が比較的簡便になり、遺伝子型の異なるノロウイルスが一個体に含まれる混合感染の検出も可能となった。増幅しやすい短い領域を用いており、感度が高く、コミュニティにおいてノロウイルス流行時に遺伝子型や組み換えや遺伝子型の変化をモニタリングする上で対応しやすい方法の開発に至った。
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