研究課題/領域番号 |
17K19801
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
新田 淳美 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 教授 (20275093)
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研究分担者 |
宇野 恭介 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 助教 (30608774)
池田 和隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 分野長 (60281656)
西澤 大輔 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (80450584)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | SHATI/NAT8L / DNAメチル化 / 覚醒剤乱用患者 / バイサルトファイト法 / SHATI/NAT8L / Shati/Nat8l / 覚醒剤 / 薬物乱用 |
研究成果の概要 |
新田らのグループで見出した薬物依存抑制遺伝子Shati/Nat8l は、薬物依存との関連が強く考えられている。本研究では、世界的にも数少ない、覚醒剤乱用患者の遺伝子バンクを使用し、解析を行った。Shati/Nat8lの変異との関連は見いだされなかったが、Shati/Nat8lの発現を調節する遺伝子の部分で修飾が有意に減少をしていることが分かった。本萌芽的研究の成果をもととして、今後は、覚醒剤以外の乱用薬物との関連も調べ、薬物依存患者の診断や予防に繋げたいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
覚醒剤乱用は大きな社会問題であり、犯罪であることに加え、健康被害も大きい。最近では、違法薬物乱用も疾病ととらえ、医療の対象であると考えられている。遺伝子の修飾の程度で、薬物依存治療の進行の度合いが分かれば、治療法開発に対して大きな意義となる。そこで、本研究では、世界的にもほとんどない覚醒剤乱用患者の遺伝子バンクを使用して、調べたところ、覚醒剤患者に特徴的な遺伝子変異は見出されなかったが、Shati/Nat8lの遺伝子の発現調節部位での修飾の程度に有意な変化があることを分かった。これらの研究成果は、覚醒剤乱用患者の治療の進行程度を推測する方法につながると考えられる。
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