研究課題/領域番号 |
17K19807
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
堀 浩樹 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40252366)
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研究分担者 |
豊田 秀実 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (60525327)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 小児がん / がん告知 / 小児がん経験者 / 晩期合併症 / 長期フォローアップ / 健康管理意識 / 患者教育 / 教育用ゲーム / 病名告知 / デジタルツール |
研究成果の概要 |
小児がん経験者の長期フォローアップの課題を抽出し、改善策を提案する目的で研究を実施した。小児がん経験者の病識・健康管理意識を高めるために必要な病名告知の実施率は過去20年間で増加していたが、小学生以下では低い実施率が続いていた。子どもの病名告知への希望は強いが、親の意識との差が顕著であり、社会意識の向上が課題と考えられた。小児がん診療施設では、年間約300名程度の経験者対象の専門外来を開設しており、成人診療科へ移行、経験者への情報提供を課題として捉えていた。小児がん経験者の嗜好にあった教育ツールとして開発したゲームを用いた教育プログラムは、経験者の健康管理意識向上と知識獲得に有効であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本における子どもを対象にしたがん告知について、その実施率と社会意識の歴史的変遷を明らかにすることで、小児がん患児の診療と長期フォローアップにおける課題を抽出し、解決策を提言した。特に、本邦も批准している子どもの権利条約に基づく子どもの権利の尊重に関する課題を明らかにし、改善に向けての方向性を提示した。さらに、新しい患者教育の方策として、教育用ゲームツールを開発し、その有効性の確認と今後の活用方法の提言を行った。この研究成果を用いて、小児がん経験者への患者教育の充実を図ることができると考える。
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