研究課題/領域番号 |
17K19819
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 久留米大学 (2019) 九州大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
工藤 恵子 久留米大学, 医学部, 客員准教授 (10186405)
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研究分担者 |
坂 幹樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 技術専門職員 (30447388)
辻 彰子 九州大学, 医学研究院, 助教 (10171993)
池田 典昭 九州大学, 医学研究院, 教授 (60176097)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 法医中毒学 / 標準添加法 / 内部標準法 / 腐敗組織 / 定量方法 / Lidocaine / 標準化 / 定量法 |
研究成果の概要 |
法医解剖で得られる特殊試料中薬物の標準的定量法の確立を目的に腐敗させたブタの組織に2種のモデル薬物を添加、類似度の異なる内部標準物質(IS)を用いて内部標準法と標準添加法で定量を行い検量線の傾きや定量値の正確度を比較した。 内部標準法では、ISの類似度が下がるにつれて検量線の傾き幅が増大し、最大67%の定量誤差が認められた。一方、標準添加法では、高い相関を示す検量線を得るのがより困難であった。いずれの定量法でもISとしては重水素標識体が最も適しており、重水素標識体が入手困難な場合は、類似度が高いISを数種選んで薬物を抽出、最も高い相関を示した化合物をISに用いて定量することが有効と思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国においては、現在のところ法医解剖で得られる腐敗組織を含む特殊試料中の薬物を正しく定量するための標準的な方法が存在せず、各施設でばらばらの方法で定量しているのが実情である。そのため得られた定量値の信頼性に疑問が残る。 本研究で行った基礎実験の結果により、特殊試料中の薬物を定量する方法について一定の方向性を示すことができた。この研究成果は学術的にも新しい知見である。今後さらに研究を発展させることで、我が国の死因究明のための薬物分析の質の向上と標準化に大きく貢献できると考える。
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