研究課題/領域番号 |
17K19826
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
後藤 大介 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30381370)
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研究分担者 |
國井 泰人 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00511651)
矢部 博興 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60210316)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 広域避難 / 福島第一原子力発電所 / 精神科 / 避難転院 / 相双地域 / 帰還 / 福島第一原子力発電所事故 / 精神科避難転院者 / 地域移行 / 原子力発電所事故 / 患者帰還 / アウトリーチ / 地域適応支援 |
研究成果の概要 |
本研究において、私たちは強制避難の対象となった精神科避難転院者におけるきわめて高い標準化死亡比(Standardized Mortality Ratio:SMR)を示した。SMRとは、人口構成の違いを除去して死亡率を比較するための指標である。今回示されたSMRの増加への主要な要因は、多くの避難転院者が身体合併症を有していたことが考えられる。また、避難に伴う心理的、身体的負担もこのようなSMRの上昇に関与していると言えるだろう。この知見にもとづき、私たちは、これら社会的に脆弱な人々における災害急性期後への影響についてより注意する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、精神科入院患者の避難転院における死亡率の高さを明らかにした。これは、首都直下型地震、東海・東南海・南海地震といった、今後発生が確実視される大規模広域災害における精神科入院患者の避難転院のあり方、および広域避難転院後の転帰を検討する際の貴重な資料となりうる。さらに、精神科患者のみならず、介護福祉施設入居者における広域避難の転帰を検討する際の参考資料にできるだろう。
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