研究課題/領域番号 |
17K19837
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大手前大学 (2021-2022) 自治医科大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
望月 明見 大手前大学, 国際看護学部, 講師 (30289805)
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研究分担者 |
小池 純子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, 室長 (00617467)
成田 伸 自治医科大学, 看護学部, 教授 (20237605)
田村 敦子 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (70724996)
橋爪 祐美 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40303284)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 受刑者 / 養育態度 / 社会復帰 / 親業 / 支援ニーズ / 虐待 / 親役割 / 女子受刑者 / 母親 / 養育 / メンタルヘルス / 母子関係 / 養育問題 / 母子分離 / 親子関係再構築 / 親子分離 / グラウンデッド・セオリー / 養育課題 / 犯罪後の社会復帰 / 女子受刑者の特性 / 社会的ハイリスク母子 / 子育て / ハイリスク母子 |
研究成果の概要 |
「受刑経験のある母親と子どもとの関係構築と社会復帰後の体験」では、受刑経験のある母親を対象とした質的研究を行い、出所後の母親という役割側面からの養育の困難と社会復帰時の葛藤を明らかにした。また、子のいる受刑中の母親役割を持つ女性受刑者の養育に関わる健康課題を調査した量的研究では、トラウマ的な子ども時代の養育体験の多さやメンタルヘルスの問題、犯罪からの回復といった背景が浮き彫りとなった。これらの研究成果を、子のいる女性受刑者のケアに関係しているまたは興味のある医療関係者や職員への勉強会を通して、今後の支援に対する考察や啓蒙活動を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どものいる受刑者の支援を行うことは、受刑者の社会復帰支援にとどまらず、子どもの福祉の観点からも非常に重要である。本研究では、受刑経験を持つ地域生活者の子のいる女性と、子のいる受刑者を対象とする調査を行うことができた。この研究により、受刑経験を持つ地域生活者の女性の子育ての現状と課題から支援ニーズを明らかにすることができた。また、子のいる受刑者の虐待傾向につながる養育意識からは、出所後の養育時に懸念される虐待を予防できるニーズを明らかにできたと考える。これらの研究の結果は、受刑者が地域で安定した子育てを行えること目指した受刑中の子育て支援への一助になると考える。
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