研究課題/領域番号 |
17K19839
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京家政大学 (2019-2021) 慶應義塾大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
瀧田 結香 (山田結香) 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (80612605)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 肺高血圧症 / PAH / CTEPH / うつ / 不安 / セルフマネジメント / プログラム / アプリ / 肺動脈性肺高血圧症 / 慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症 / 抑うつ / QOL / 精神的苦痛 / 日常生活上の困難 / 看護学 / うつ・不安 / マインドフルネス |
研究成果の概要 |
研究の結果、①PH患者の44.6%、PAH患者では64.0%という高い割合で軽度以上のうつ症状がみられていること、②精神的苦痛の構成要素としては、治療による副作用やHOT・呼吸器症状といった身体症状に関する側面と周囲とのつながりやアイデンティティに関する側面、過去や病気に対する反芻や未来への不安に関する精神的側面が混在していることが明らかになった。 これらの結果をもとに、マインドフルネスだけではなく身体のセルフモニタリング・セルフマネジメント力を高めていけるような「肺高血圧症患者のためのマインドフルネスを基盤にしたセルフマネジメントプログラム」および「PH患者のための自己管理アプリ」を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PH患者のうつ・不安の出現率だけでなく、うつ症状を呈している患者が実際にどのような苦痛体験をしているのかを明らかにした研究は海外でも新たな知見であり、学術的意義は大きい。さらに、PH患者に特化した心理社会的側面を含む支援プログラムは世界でもほとんど見られていない。よって本プログラムは、身体の負担を最小限に抑えながら孤立感・疎外感軽減を図ることができ、またマインドフルネスの習得やセルフマネジメント力の向上によって、痛みや嘔気等の副作用による不快症状の緩和、さらには過去への反芻や未来への不安を緩和する一助となると考える。
|